Japanese
English
症例報告
前腕に発生したMondor病の1例
A case of Mondor's disease on the right forearm
寺木 祐一
1,2
,
木花 いづみ
1
Yuichi TERAKI
1,2
,
Izumi KONOHANA
1
1平塚市民病院皮膚科
2杏林大学医学部皮膚科学教室
1Division of Dermatology, Hiratsuka City Hospital
キーワード:
Mondor病
,
血栓性静脈炎
Keyword:
Mondor病
,
血栓性静脈炎
pp.57-59
発行日 1995年1月1日
Published Date 1995/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901420
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29歳,女性の右前腕に発症したMondor病の1例を報告した.皮疹は右前腕の表在性の静脈に沿って長さ20〜30cmの索状の硬結を数本触れた.初診時には軽度の発赤と圧痛を認めるも,数日後には認めなくなった.組織学的に脂肪織内の静脈に,血管壁の著明な肥厚を伴った血栓像を認めた.血栓内,壁に好酸球を混じるリンパ球の浸潤もみられた.elastica-van Gieson染色で内弾性板様構造を認めた.皮疹は約1カ月ほどで自然に消褪した.皮疹発生の数日前に重いビールのケースを運んだことが発症誘因として考えられた.
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