Japanese
English
症例報告
上腕に生じたMondor病の1例
A case of Mondor's disease on the upperarm
服部 友保
1
,
永井 弥生
1
Tomoyasu HATTORI
1
,
Yayoi NAGAI
1
1利根中央病院皮膚科
1Depertment of Dermatology,Tone Central Hospital
キーワード:
Mondor病
,
内弾性板
Keyword:
Mondor病
,
内弾性板
pp.34-36
発行日 2003年1月1日
Published Date 2003/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101127
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37歳,女性.初診1か月前より右上腕に疼痛が出現した.疼痛出現前に腋窩の毛嚢炎様皮疹をいじっていたことがある.初診時右腋窩から上腕内側に約10cmにわたる索状の皮下硬結を認めた.病理組織学的に内弾性板を認め,静脈由来と思われた.生検後消退傾向であったが,その後分岐して新生を認めた.上肢に生じるMondor病は稀であるが,本症の誘因としては手術,局所の感染,炎症などが報告されており,自験例でも局所の炎症との関連が推測された.
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