Japanese
English
論述
Alveolar soft part sarcomaの予後と治療成績—自験例7例および本邦報告例の検討
Clinical Evaluation of Alveolar Soft Part Sarcoma: Report of Seven Cases and Review of Literatures
加藤 博之
1
,
佐々木 鉄人
1
,
八木 知徳
1
,
姥山 勇二
2
,
井須 和男
2
,
篠原 正裕
3
Hiroyuki Kato
1
1北海道大学医学部整形外科学教室
2国立札幌病院整形外科
3北海道大学医学部放射線科教室
1Department of Orthopedic Surgery, School of Medicine, Hokkaido University
キーワード:
胞巣状軟部肉腫
,
alveolar soft part sarcoma
,
悪性軟部腫瘍
,
malignant soft tissue tumor
,
血管造影
,
angiography
,
予後
,
prognosis
Keyword:
胞巣状軟部肉腫
,
alveolar soft part sarcoma
,
悪性軟部腫瘍
,
malignant soft tissue tumor
,
血管造影
,
angiography
,
予後
,
prognosis
pp.1261-1270
発行日 1987年11月25日
Published Date 1987/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907722
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抄録:Alveolar soft part sarcomaの7例の治療経験を報告した.男性が4例,女性が3例で,部位は大腿が3例,下腿が2例,上腕と腹壁が各1例ずつである.血管造影所見は動静脈奇形と類似して,栄養血管の拡張,tumor stain,A-V shuntが認められた.動静脈奇形との相違点は,栄養動脈の蛇行が軽度で腫瘍性偏位を有し,tumor stainの境界が明瞭で静脈相まで残存する点であった.死亡例は5例で,その全経過は1年8ヵ月から8年9ヵ月(平均3年5ヵ月)であった.生存は2例で,経過観察期間は3年2ヵ月と3年である.自験例を含めた本邦報告例68例の予後と治療成績を検討すると,生存率は3年で69.1%,5年で44.5%であり,無病率は3年で30.1%,5年で19.6%であった.19歳以下の女性例の予後は有意に良効であった.手術方法では摘出術は局所再発が多く根治的広範囲切除が望ましい.放射線治療は11例のうち7例に効果が認められた.
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