Japanese
English
症例報告
手掌に発症した悪性黒色腫
A case of malignant melanoma on the palm
谷田 宗男
1,2
,
小澤 宏明
1
,
只木 行啓
1
,
六郷 正和
1
,
末武 茂樹
2
Muneo TANITA
1,2
,
Hiroaki OZAWA
1
,
Takayoshi TADAKI
1
,
Masakazu ROKUGOU
1
,
Takaki SUETAKE
2
1いわき市立磐城共立病院皮膚科
2東北大学医学部皮膚科学教室
1Division of Dermatology, Iwaki Kyoritsu General Hospital
2Department of Dermatology, Tohoku University School of Medicine
キーワード:
悪性黒色腫
,
acral lentiginous melanoma
,
分層網状植皮
Keyword:
悪性黒色腫
,
acral lentiginous melanoma
,
分層網状植皮
pp.725-727
発行日 1994年7月1日
Published Date 1994/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901284
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65歳,女性の手掌に発症した悪性黒色腫の1例を報告した.3年前より左手掌に黒色斑が出現したが放置していたところ,初診の1カ月前から黒色斑の中央部が急に盛り上がってきた.組織は典型的で,左腋窩リンパ節に転移を認めた.治療として定型的腫瘍拡大切除と植皮を行った.植皮片には網状植皮片を用いて機能的にも概ね良好な結果を得た.手掌に発症する悪性黒色腫は足底に比べて比較的まれではあるが,一方早期の確実な治療が可能でもあることから,その存在を念頭に置いておくべきものと考え報告した.
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