Japanese
English
症例報告
尋常性狼瘡の1例
A Case of Lupus Vulgaris
安藤 浩一
1
Ko-ichi ANDO
1
1名古屋第一赤十字病院皮膚科
1Department of Dermatology, Nagoya First Red Cross Hospital
キーワード:
尋常性狼瘡
Keyword:
尋常性狼瘡
pp.653-655
発行日 1992年7月1日
Published Date 1992/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900679
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66歳女性.右頬部に10代の頃より数個の小丘疹があり徐々に拡大し隆起した紅斑性局面を形成するに至ったため当科を受診した.増殖肥大型の尋常性狼瘡を疑い,生検したところ真皮内に乾酪壊死を伴わない類上皮細胞性肉芽腫を認めた.さらに生検組織の培養にてヒト型結核菌を検出したため尋常性狼瘡と診断した.INH,RFPの併用で4週目には扁平,退縮を認め,8カ月を経過した現在,瘢痕を残すのみとなり略治状態となった.今後も注意深く経過を観察する必要があるものと考えている.
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