Japanese
English
症例報告
尋常性狼瘡—増殖肥大型の1例
A Case of Tumor-like Lupus Vulgaris
林 久
1
,
藤本 篤夫
1
,
重見 文夫
2
Hisashi HAYASHI
1
,
Atsuo FUJIMOTO
1
,
Fumio SIGEMI
2
1健康保険鳴門病院皮膚科
2徳島大学医学部皮膚科学教室
1Division of Dermatoloay, Naruto Health Insurance Hospital
2Department of Dermatology, Tokushima University School of Medicine
キーワード:
尋常性狼瘡
,
増殖肥大型
,
INH&RFP
Keyword:
尋常性狼瘡
,
増殖肥大型
,
INH&RFP
pp.833-836
発行日 1989年7月1日
Published Date 1989/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204172
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77歳の女性の左頬部に生じた尋常性狼瘡を報告した.約20年前に左頬部に数個の小丘疹として始まり,75歳頃から徐々に増大してきたので当科を受診した.初診時左頬部から下顎にかけて慢性肉芽腫様腫瘤を認めた.組織の塗抹抗酸菌染色標本で抗酸菌陽性を示し,組織ではラングハンス型巨細胞を伴う類上皮細胞結節を認めた.INH,RFPの2者併用療法にて4週目より扁平,縮小化が始まり,18週目には萎縮性瘢痕を残すのみとなった.治療は約6カ月間で終了し完治したと思われる.最近6年間の尋常性狼瘡の本邦報告例48例について若干の考察を加えた.
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