Japanese
English
症例報告
周産期妊婦に発症した水痘の1例
A Case of Varicella of the Pregnant Woman in Perinatal Period
藤岡 彰
1,3
,
若林 邦男
2
Akira FUJIOKA
1,3
,
Kunio WAKABAYASHI
2
1銚子市立総合病院皮膚科
2日本大学医学部皮膚科学教室
3北里大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Choshi General Hospital
2Department of Dermatology, Nihon University School of Medicine
キーワード:
周産期妊婦
,
水痘
,
γグロブリン製剤
Keyword:
周産期妊婦
,
水痘
,
γグロブリン製剤
pp.677-679
発行日 1991年8月1日
Published Date 1991/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900424
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
妊娠第37週,周産期の妊婦に発症した水痘の1例を経験した.この時,胎児に与える影響を考え積極的に治療すべきものと考えた.しかし治療による胎児への影響も考慮する必要があった.Varicella zoster virusに対し高い抗体価を有するγグロブリン製剤の使用が最も安全かつ効果的と考え,母体へ投与した.皮疹は速やかに軽快し,正常に出産,生まれた児に異常はなかった.周産期妊婦に発生した水痘とその治療について考察を行った.
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.