Japanese
English
症例報告
顔面神経麻痺を伴ったサルコイドーシスの1例
A Case of Sarcoidosis Associated with Facial Nerve Palsy
中元 倫世
1
,
井家 久雄
1
Tomoyo NAKAMOTO
1
,
Hisao IKA
1
1国立姫路病院皮膚科
1Devision of Dermatology, Himeji National Hospital
キーワード:
顔面神経麻痺
,
サルコイドーシス
Keyword:
顔面神経麻痺
,
サルコイドーシス
pp.791-797
発行日 1990年7月1日
Published Date 1990/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900149
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
27歳,女性.眼前霧視症状と右顔面神経麻痺と舌のしびれ感,舌右前2/3の味覚障害を伴い,両側下腿に小指頭大〜拇指頭大の浸潤を伴う紅斑を主訴として来院.組織学的には真皮中層から皮下脂肪織にかけて非乾酪性の類上皮細胞の結節が多数散在して認めた.ブドウ膜炎,BHLがあり,ツ反陰性,血清アンギオテンシン転換酵素と血清リゾチーム上昇を認め,縦隔鏡による右傍気管リンパ節生検像でも多数の類上皮細胞肉芽腫が得られた.以上より,右顔面神経麻痺を伴ったサルコイドーシスと診断した1例を報告した.顔面神経麻痺に皮疹を伴った本症の最近12年間の本邦報告例を集計し,若干の文献的考察を加えた.
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.