Japanese
English
症例報告
Cellular Angioma of Infancyの1例
A Case of Cellular Angioma of Infancy
北嶋 敏之
1
,
大桑 隆
1
,
古川 福実
2
Toshiyuki KITAJIMA
1
,
Takashi OHKUWA
1
,
Fukumi FURUKAWA
2
1和歌山赤十字病院皮膚科
2京都大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Wakayama Red Cross Hospital
2Department of Dermatology, Faculty of Medicine, Kyoto University
キーワード:
cellular angioma of infancy
,
血管芽細胞腫(中川)
,
血管内皮細胞腫
Keyword:
cellular angioma of infancy
,
血管芽細胞腫(中川)
,
血管内皮細胞腫
pp.731-734
発行日 1990年6月1日
Published Date 1990/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900138
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11カ月,女児.前胸部に無自覚性の皮下腫瘤が発生した.腫瘍は大胸筋内に発生し,約2年間の経過観察中に次第に増大してきたが,転移などの悪性を思わす所見は認められなかった.腫瘍は外科的に摘出された.組織学的には血管成分に富む部分と細胞成分に富む部分に大きく分けられた.後者では,腫瘍細胞は多数の小裂隙を形成しながら結合織性被膜で囲まれた大小の充実性の島嶼状胞巣を構築していた.鍍銀染色では,嗜銀線維が裂隙を形成する腫瘍細胞を取り囲むように分布していた.以上の所見より血管内皮細胞腫の特徴を有するcellular angioma of infancyと診断した.本疾患と血管芽細胞腫(中川)との異同について若干の考察を加えた.
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