Japanese
English
症例報告
長年の掻破により悪化したアミロイド苔癬の1例
A case of lichen amyloidosis which became worse by scratch during long years
中井 章淳
1
,
沖 守生
1
,
岸本 光夫
2
Noriaki NAKAI
1
,
Morio OKI
1
,
Mitsuo KISHIMOTO
2
1大津市民病院皮膚科
2大津市民病院病理科
1Depertment of Depertment,Otsu Municipal Hospital
2Depertment of Pathology,Otsu Municipal Hospital
キーワード:
アミロイド苔癬
,
そう痒
,
両下腿
,
ダイロン染色
Keyword:
アミロイド苔癬
,
そう痒
,
両下腿
,
ダイロン染色
pp.1019-1021
発行日 2004年11月1日
Published Date 2004/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100848
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69歳,男性.20年ほど前より両下腿伸側にそう痒を伴う多数の丘疹が集簇して出現,拡大した.病理組織学的検査では,著明な過角化と表皮肥厚,表皮突起の延長がみられた.また表皮・真皮境界部から真皮乳頭部にかけて淡いピンク色に染色された無構造物質がみられた.同物質はダイロン染色にて橙赤色に染色され,偏光顕微鏡下で複屈折を示した.アミロイド苔癬と診断し,プロピオン酸クロベタゾール(デルモベート(R))外用,フルドロキシコルチド(ドレニゾンテープ(R))貼布にて3か月後,そう痒は消失し,個々の丘疹はやや扁平化した.
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