連載 Clinical Exercise・182
Q考えられる疾患は何か?
杉山 由華
1
1静岡医療センター皮膚科
pp.855-856
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412206801
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症例
患 者:61歳,女性
主 訴:体幹,四肢の紅斑
既往歴:片頭痛,脂質代謝異常に対し内服加療中.
現病歴:初診の1か月前から四肢,背部に皮疹が出現,次第に増加し,咽頭痛も認めた.関節痛が出現し,近くの整形外科を受診した.末梢血白血球の増多と血清CRPの上昇を認めたが,経過観察となった.症状の改善がみられないため当科を受診した.
現 症:体温38.4℃.体幹,四肢の広範囲に淡紅色斑が散在,一部癒合してみられた.皮疹はやや浸潤性であるが痛みはなく,軽度の瘙痒を認めた(図1).
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