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第120回日本皮膚科学会総会が自治医科大学皮膚科学教室 大槻マミ太郎教授を会頭に2021年6月10日(木)から13日(日)までの4日間,パシフィコ横浜で開催された(図1).当初の予想に反して新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がパンデミックとなり,第119回総会が急遽完全WEB開催となったことを皮切りに,この一年概ねすべての皮膚科関連学会は完全WEB(一部ハイブリッド)となってしまった.学会WEB開催も当初はサーバーならびにクライアント側両者にシステム障害などもあってぎこちなかったが,Zoom,Microsoft Teamsなどのメジャーアプリが標準化されるようになり,次第に遠隔会議やWEB学会に対する違和感も少なくなった.むしろ,遠方でなかなか参加できない会員にとっては,新たな学会参加方法として福音となったとの声も多く聞かれる.今後,総会はハイブリッド開催が標準化していくと思われるが,やはり現地参加でなければ体験できない醍醐味,人と人のつながり,各種密談機会などを望む声も多く,今回の第120回総会に多大な期待をかける学会員は相当数であったと推察される.現地参加者は,会場の横浜を中心に関東圏からの学会員の参加が多かったようであるが,残念ながらわれわれのように地方からの参加はやはり難しく,現地参加が可能な関東圏在住の学会員を妬ましくさえ思えるような素晴らしい内容の総会であったとの印象を受けた.愛媛大学からは佐山教授のみの参加となり,他医局員は愛媛からのWEB参加となった.現地参加の印象は残念ながら語ることはできないので,WEB参加を余儀なくされた地方の会員たちからの声ということで,WEB参加した医局員たちからの印象記をしたためるが,紙面の都合でごく一部のセッションのみのご紹介となることをあらかじめお詫びする.
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