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増刊号特集 最近のトピックス2021 Clinical Dermatology 2021
3.新しい検査法と診断法
ウッド灯検査の有効活用—セラビーム®Woodyの応用も含めて
Clinical application of wood's lamp test in dermatology, and usefulness of new Wood light equipment(WoodyTM)
田邉 洋
1
Hiroshi TANABE
1
1天理よろづ相談所病院皮膚科
1Division of Dermatology, Tenri Hospital, Tenri, Japan
キーワード:
ウッド灯検査
,
紅色陰癬
,
頭部白癬
,
セラビーム® Woody
Keyword:
ウッド灯検査
,
紅色陰癬
,
頭部白癬
,
セラビーム® Woody
pp.63-68
発行日 2021年4月10日
Published Date 2021/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412206334
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ウッド灯検査は,365nm近傍がピークのUVAを中心とする光線を病変や検体に照射し,そこから発生する蛍光を視認する検査法である.100年以上前に発明されたが,今も有用な検査法である.ウッド灯検査の有用性は,蛍光により病変と正常部位とが明確なコントラストがつき視診の補完に有用な場合と,検体から発生する特異的な蛍光物質の局在を明確にできる場合とがあり,それらを区別して理解すべきである.ウッド灯検査が診断的に有用な皮膚疾患は,実臨床では紅色陰癬とMicrosporum canisによる頭部白癬である.ウッド灯検査は,獣医学領域の臨床には必須の検査器具だが,ヒトの皮膚科日常臨床の有用性は限定的である.
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