Japanese
English
治療
レーザー治療を行った色素失調症の母娘例
Mother and daughter cases of incontinentia pigmenti treated with laser therapy
村井 信幸
1
,
小熊 孝
2
,
西尾 祐美
3
,
新保 慶輔
4
,
野々村 秀明
5
Nobuyuki MURAI
1
,
Takashi OGUMA
2
,
Yuumi NISHIO
3
,
Keisuke SHINBO
4
,
Hideaki NONOMURA
5
1高砂市民病院形成外科
2西神戸医療センター形成外科
3新須磨病院形成外科
4広島大学病院形成外科
5浦添総合病院形成外科
1Division of Plastic Surgery, Municipal Hospital, Takasago, Japan
2Division of Plastic Surgery, Nishikobe Medical Center, Kobe, Japan
3Division of Plastic Surgery, Shinsuma General Hospital, Kobe, Japan
4Division of Plastic Surgery, Hiroshima University Hosipital, Hiroshima, Japan
5Division of Plastic Surgery, Urasoe General Hospital, Urasoe, Japan
キーワード:
色素失調症
,
Blaschko線
,
皮膚レーザー
Keyword:
色素失調症
,
Blaschko線
,
皮膚レーザー
pp.745-750
発行日 2017年8月1日
Published Date 2017/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205192
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要約 色素失調症の典型的な皮膚症状であるBlaschko線に沿う色素斑は思春期までに徐々に消退するといわれる.治療は経過観察のみとされていたが成長しても色素斑が残存する場合がある.色素失調症に罹患していた母子それぞれの色素斑に対してQスイッチ付アレキサンドライトレーザーによる治療を行った.初診から6年が経過した現在,母子ともに色素斑は著明に改善しておりレーザー照射が奏効したものと考えられた.渉猟しうる限り色素失調症に伴う色素斑に対する皮膚レーザー治療の報告はなかったが,学校生活で同級生の衆目を集めることなどを考えると就学前のレーザー治療は有効な治療選択肢の1つと考えられた.
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