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増刊号特集 最近のトピックス2017 Clinical Dermatology 2017
4.皮膚疾患治療のポイント
保湿剤を用いた痒疹の治療
Treatment of prurigo with moisturizer
青山 裕美
1
Yumi AOYAMA
1
1川崎医科大学総合医療センター皮膚科
1Department of Dermatology, Kawasaki Medical School, General Medical Center, Okayama, Japan
キーワード:
痒疹
,
保湿剤
,
発汗障害
Keyword:
痒疹
,
保湿剤
,
発汗障害
pp.109-113
発行日 2017年4月10日
Published Date 2017/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205081
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summary
痒疹の治療として,さまざまな工夫がされているが副作用のない効果的な治療法はない.われわれは痒疹の発生要因として発汗障害があることに着目して,保湿剤を大量に塗布部位に密封療法(occlusive dressing technique:ODT)を行い,有効な治療効果を得た.痒疹の中心部は,安静時はもちろん温熱誘発によってもほとんど汗をかかないが,保湿剤のODTを行うと痒疹の中央部位から周辺に発汗滴が増え,温熱負荷により治療前にはみられなかった発汗誘発が良好に認められた.このことより痒疹は発汗障害を伴う疾患であると考えた.
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