連載 Clinical Exercise・98
Q考えられる疾患は何か?
山元 修
1
1鳥取大学医学部感覚運動医学講座皮膚病態学分野
pp.811-812
発行日 2015年10月1日
Published Date 2015/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204561
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症例
患 者:69歳,女性
主 訴:右鼻唇溝部の腫瘤
既往歴:61歳時に甲状腺癌の手術
家族歴:特記すべきことはない.
現病歴:約30年前に右鼻唇溝部の小結節に気づいた.徐々に増大してきた.
初診時現症:右鼻唇溝部ほぼ中央に13×17×7mmのわずかに黄白色がかった淡紅色の広基性腫瘤が認められた(図1).表面は光沢,透明感があり,拡張した血管が透見された.中央はわずかに陥凹していた.硬さはプラスティック消しゴム様硬であった.ダーモスコピーでは蛇行状の拡張した血管がみられた(図2).
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