マイオピニオン
学校保健と保育保健—「保育保健」ってご存知ですか?
日野 治子
1
Haruko HINO
1
1関東中央病院皮膚科
pp.268-269
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204366
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平成26年(2014年)後半に,数か所の保育所の研修会で話す機会があった.その際,現場の保育士・保護者に,皮膚科に対する理解を深めてほしいと痛烈に感じ,皮膚科からも「保育保健」に踏み込んで行く必要性を感じた.
1. 皮膚科において学校保健はどのように考えられてきたか
学校保健への取り組みは,平成5年(1993年)日本臨床皮膚科医会(日臨皮)が学校保健委員会を立ち上げた.遅れて日本小児皮膚科学会(日小皮)は平成19年(2007年)に学校保健委員会を設立し,平成21年(2009年)に日本皮膚科学会(日皮)が学校保健ワーキンググループを設定した.日皮としては日臨皮,日小皮の学校保健活動への共同参加・学会員へ学校保健活動の重要性を啓蒙するという立場で出発している.
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