印象記
CUTANEOUS LYMPHOMA 1988—皮膚リンホーマ国際シンポジウム印象記
滝川 雅浩
1
1浜松医科大学皮膚科
pp.90-92
発行日 1989年1月1日
Published Date 1989/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204036
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単クローン抗体の開発,遺伝子工学の導入等により免疫学は著しい発展を遂げつつあるが,それに伴い悪性リンパ腫の研究も大きく変遷した.皮膚悪性リンパ腫の分野も,skin-associated lymphoid tissues(SALT)という概念の中でのリンパ腫の位置付け,cutaneous T-celllymphoma (CTCL)という分類法の出現などにより,古典的な理解からより近代的な解析へと進みつつある.
このような状況のもとで開催されたlnternational Symposium on Cutaneous Lymphomaは,皮膚悪性リンパ腫のこれまでの進歩を総括し,さらにその将来を展望するものであった.デンマークのDrs. WantzinとThomsonおよびオランダのDrs.van VlotenとWillemzeが本シンポジウムの組織委員となり,ESDRのスポンサーのもとにコペンハーゲンにて,10月28〜30日にわたり開催された.本来は,コペンハーゲンとオランダで別個に開かれる予定の皮膚悪性リンパ腫の研究会を,合同かつinternationalにしたものということであった.
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