Japanese
English
原著
Trichilemmal Carcinomaの2例
Two Cases of Trichilemmal Carcinoma
小林 まさ子
1
,
藤田 優
1
,
寄藤 和彦
1
Masako KOBAYASHI
1
,
Masaru FUJITA
1
,
Kazuhiko YORIFUJI
1
1千葉大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Chiba University School of Medicine
pp.747-750
発行日 1988年8月1日
Published Date 1988/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203946
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症例1:70歳,男,症例2:86歳,女のそれぞれ頬部に生じたtrichilemmalcarcinomaを報告した.症例1はBowen病様の細胞の異型性を認めたが浸潤性の増殖はなく,in situの所見であった.連続した1個の腫瘍の中に,明瞭に境された2種の構築をもち,毛包狭部の上部と下部の分化を示すものと考えた.症例2はほぼclear cellのみからなる腫瘍で,辺縁ではtrichilemmomaの所見を示し細胞の異型性は軽度であったが,一部真皮深層にclear cellからなる浸潤性の増殖巣を認めた.
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