Japanese
English
原著
硬化性萎縮性苔癬の電顕的観察
Ultrastructural Study of Lichen Sclerosus et Atrophicus
松田 真弓
1
,
大熊 真治
1
,
赤坂 俊英
1
,
昆 宰市
1
Mayumi MATSUTA
1
,
Shinji OKUMA
1
,
Toshihide AKASAKA
1
,
Saiichi KON
1
1岩手医科大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Iwate Medical University School of Medicine
pp.567-572
発行日 1988年6月1日
Published Date 1988/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203915
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63歳,女子の外陰部に限局した硬化性萎縮性苔癬の1例を報告するとともに,電顕的観察を行った.その結果,真皮上層の膠原線維の変性,弾性線維の減少などの従来の報告と一致する所見に加えて,elaunin線維に相当する弾性線維にアミロイド様線維の沈着とelectron denseな物質の出現をみた.前者の線維につき光顕的にDylon-orcein染色を行い,アミロイドの検索を行ったが不定であった.後者の物質については,文献的に辻らの報告にみられるelectron dense granuleに相当するものであると思われた.これらの所見につき若干の文献的考察を行った.
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