Japanese
English
原著
扁平苔癬および扁平苔癬型薬疹40例の統計的観察と免疫組織学的検討
Lichen Planus and Lichenoid Drug Eruption--Statistic and Immunohistological Study
佐々木 由美子
1
,
相場 節也
1
,
加藤 泰三
1
Yumiko SASAKI
1
,
Setsuya AIBA
1
,
Taizo KATOH
1
1東北大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Tohoku University School of Medicine
pp.409-413
発行日 1988年5月1日
Published Date 1988/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203887
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昭和51年から60年までの過去10年間に東北大学皮膚科を受診した扁平苔癬および扁平苔癬型薬疹の40例について,臨床的,組織学的に比較検討を加え報告した.また扁平苔癬型薬疹の一部の症例については,モノクローナル抗体を用いた酵素抗体法を施行し,浸潤細胞の性格を調べた.扁平苔癬型薬疹では,皮疹の分布が広範囲に及ぶ傾向が顕著であったが,その他の臨床像や組織像については,特に扁平苔癬と比較し大差なかった.免疫組織学的には,表皮内における浸潤細胞は従来の報告とは異なり,Leu 2a+細胞とLeu 3a+細胞がほぼ同率に,真皮内における浸潤細胞はLeu 3a+細胞が優位に認められた.また,全例においてケラチノサイト表面にHLA-DR抗原の発現が認められた.
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