Japanese
English
原著
特異な組織像を呈した乳房Paget病の男子例
A Male Case of Mammary Paget's Disease with Peculiar Histologic Features
松崎 照樹
1
,
山本 綾子
1
,
坂本 ふみ子
1
,
佐藤 良夫
1
Teruki MATSUZAKI
1
,
Ayako YAMAMOTO
1
,
Fumiko SAKAMOTO
1
,
Yoshio SATO
1
1新潟大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Niigata University School of Medicine
pp.141-145
発行日 1988年2月1日
Published Date 1988/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203838
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76歳の男子に発症した乳房Paget病を報告した.組織学的には表皮内に明調細胞が腺様構造を形成する像が多数認められた.腺腔を形成する細胞の多くは高円柱状の細胞からなり,細胞質の一部が腺腔面に突出する断頭分泌像がみられた.治療は右腋窩リンパ節廓清および定型的右乳房切断術を施行.4年8カ月を経過する現在,再発は見られていない.男子乳房Paget病の本邦報告例と臨床および組織学的に比較検討して考察を加えた.
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