Japanese
English
原著
Eccrine Spiradenomaの2例
Two Cases of Eccrine Spiradenoma
木村 俊次
1
,
繁益 弘志
1
Shunji KIMURA
1
,
Hiroshi HAN-YAKU
1
1国家公務員等共済組合連合会立川病院皮膚科
1Division of Dermatology, Kyosai Tachikawa Hospital
pp.1073-1077
発行日 1987年12月1日
Published Date 1987/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203802
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症例1:42歳,家婦.10年来出現し,1年来圧痛,最近自発痛出現.現症:左肩後面に表面一部褐色調,豌豆大,弾性軟,隆起しない皮下結節が単発.症例2:49歳,家婦.6年来出現.現症:上背ほぼ中央に小豆大,弾性軟,やや隆起する皮下結節が単発.圧痛,ときに自発痛あり.皮表に著変なし.組織所見:いずれもほぼ定型的で,大小2種類の細胞から成る索条を形成するが,症例1では一部に浮腫性変化,症例2では管腔形成傾向が顕著で,一部に2種類の管腔構造を認めた.免疫組織学的所見:中心部のやや大型の細胞の一部が2例ともS−100蛋白陽性であったが,陽性細胞は症例1で2〜3%,症例2で40〜50%であった.また管腔構造の内縁が2例ともCEA陽性を示した.本腫瘍の本邦例と欧米例とを比較し,免疫組織学的所見について若干の考察を加えた.
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