Japanese
English
原著
Sweet病様皮疹を呈したNeuro-Behçet病
Neuro-Bençet's Disease with Sweet's Disease-like Eruption
天谷 雅行
1
,
早川 和人
1
,
多島 新吾
1
,
原田 敬之
1
,
西川 武二
1
,
植松 大輔
2
Masayuki AMAGAI
1
,
Kazuto HAYAKAWA
1
,
Shingo TAJIMA
1
,
Takashi HARADA
1
,
Tekeji NISHIKAWA
1
,
Daisuke UEMATSU
2
1慶應義塾大学医学部皮膚科教室
2慶應義塾大学医学部神経内科教室
1Department of Dermatology, Keio University School of Medicine
2Department of Neurology, Keio University School of Medicine
pp.765-769
発行日 1987年9月1日
Published Date 1987/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203746
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49歳女.約20年来,Sweet病様の軽度有痛性の滲出性紅斑が再発を繰り返し,経過中に口腔内アフタ,陰部潰瘍,結節性紅斑様皮疹,針反応陽性の所見を認めた.Sweet病様皮疹を伴う不全型Behçet病として経過を観察していたところ,発症約20年後に,片麻痺,構語障害,知能低下,抑鬱状態などの重篤な精神神経症状が出現し,neuro-Behçet病と診断した.プレドニソロン60mg/日より開始し漸減,寛解状態を得た.Behçet病とSweet病の関連につき若干の考按を加えるとともに,本例のごとくむしろSweet病様皮疹が前景に立つBehçet病患者においても,将来Behçet病としての重篤な合併症を発現し得る可能性があり,診療に際しては十分に留意する必要があることを述べた.
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