Japanese
English
原著
Primula obconicaによる苔癬型色素沈着性接触皮膚炎の1例
A Case of Lichenoid Pigmented Contact Dermatitis Caused by Primula obconica
大沢 純子
1
,
吉田 貞夫
1
,
川口 博史
2
,
池澤 善郎
2
Junko OSAWA
1
,
Sadao YOSHIDA
1
,
Hiroshi KAWAGUCHI
2
,
Zenro IKEZAWA
2
1横浜南共済病院皮膚科
2横浜市立大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Yokohama Minami Kyosai Hospital
2Department of Dermatology, Yokohama City University, School of Medicine
pp.589-592
発行日 1987年7月1日
Published Date 1987/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203712
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66歳,主婦.初診の1年前より両手背に瘙痒性皮疹が出没するようになったが,その都度ステロイド外用にて略治していた.昭和61年3月頃より皮疹は両手背から前腕,頸部,顔面にまで拡大した.皮疹は浸潤を伴った暗赤色の紅斑および青褐色の色素沈着で,組織学的には典型的な苔癬型反応を呈した.初めは苔癬型薬疹などを疑ったが,薬剤の服用歴なく,問診により2年前桜草を購入し,1年前より手入れをするようになったことが判明した.パッチテストによりPrimula obconicaの花・葉・茎で陽性を示したことより,Primula obconicaによる苔癬型色素沈着性接触皮膚炎と診断した.
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