Japanese
English
症例報告
著明な水疱形成をみたPrimula obconica皮膚炎の1例
A case of Primula obconica dermatitis presenting large bullae
石橋 朋子
1
,
神田 憲子
1
,
川島 眞
1
Tomoko ISHIBASHI
1
,
Noriko KANDA
1
,
Makoto KAWASHIMA
1
1東京女子医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Tokyo Womens Medical University
キーワード:
Primula obconica皮膚炎
,
接触皮膚炎
,
水疱
,
パッチテスト
,
プリミン
Keyword:
Primula obconica皮膚炎
,
接触皮膚炎
,
水疱
,
パッチテスト
,
プリミン
pp.700-702
発行日 2000年8月1日
Published Date 2000/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903325
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70歳,女性.趣味で10数種の草花を栽培している.Primula obconica(以下プリムラ)の手入れを始めた3か月後より,手指,前腕,耳部,両膝に痒みの強い不整形の浮腫性紅斑が出現した.手指では著明な水疱の形成を認めた.11種類の植物のas isパッチテストを施行したところ,24時間貼布後にプリムラをはじめ6種で陽性であった.経過とパッチテストで最も反応の強かったプリムラによる接触皮膚炎が主体と考えた.プリムラによる接触皮膚炎では,線状から不整形の紅斑と小型の水疱を呈することが多いが,大型の水疱の形成をみた点が特異と思われた.
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