Japanese
English
原著
紅色陰癬の3例
Three Cases of Erythrasma
岩嵜 哲夫
1
,
村国 穣
1
,
露木 重明
1
Tetsuo IWASAKI
1
,
Minoru MURAKUNI
1
,
Shigeaki TSUYUKI
1
1自衛隊中央病院皮膚科
1Department of Dermatology, Self-Deffense Forces Central Hospital
pp.1141-1146
発行日 1986年12月1日
Published Date 1986/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203582
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紅色陰癬の3例を報告し,併せて螢光顕微鏡下におけるウッド螢光陽性鱗屑の螢光の経時的変化,各種培地(Modified Muller-Hinton培地,血液寒天培地,1%小川培地)における集落の螢光持続日数の相違およびその菌学的性状に関して観察した.採取した鱗屑は,自然放置の乾燥状態のもとでは2〜3日で螢光を失うが,無螢光封入液(グリセリン)で封入した状態にしておくと2〜4週間螢光を持続した.血液寒天培地,Modified Muller-Hinton培地,1%小川培地の順に螢光持続日数が長く,それぞれ2〜4週間,1〜3週間,3〜7日間であった.菌学的性状は,Sarkanyらの同定したCorynebacterium minutissmumに極めて類似しており,fluorescent diphtheroidsに当てはめると,症例1はgroup 1,症例2と症例3はgroup 2に近いものと思われた.
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