原著
Rudimentary Polydactyly
藤本 篤夫
1
,
玉田 伸二
2
,
重見 文雄
1
Atsuo FUJIMOTO
1
,
Shinji TAMADA
2
,
Fumio SHIGEMI
1
1徳島大学医学部皮膚科教室
2徳島大学医学部第1病理学教室
1Department of Dermatology, Tokushima University School of Medicine
2First Department of Pathology, Tokushima University School of Medicine
pp.965-967
発行日 1985年11月1日
Published Date 1985/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203351
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患者は6歳女児で,右拇指基部橈側に生じた小結節を訴えて来院した.同部には生下時小突起があり,それを切除してから2,3年後に生じたという.淡紅色,米粒大の小結節で圧痛など自覚症状はない.組織学的には多数のMeissner小体,神経線維束が認められた.また,酵素抗体法を用いたS−100蛋白の検索で,S−100蛋白強陽性所見がえられた.自験例は,既往に同部の小突起を切除したことがあり,本症を切断神経腫であるとする見解を容認する症例と考えた.
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