Japanese
English
原著
悪性変化を来したGiant Condyloma Acuminatumの剖検例
An Autopsy Case of Giant Condyloma Acuminatum Resulting in Squamous Cell Carcinoma
村井 博宣
1
,
真家 興隆
1
,
高橋 伸也
1
Hironobu MURAI
1
,
Okitaka MAIE
1
,
Shin-ya TAKAHASHI
1
1秋田大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Akita University School of Medicine
pp.487-490
発行日 1985年6月1日
Published Date 1985/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203264
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72歳,女子の外陰に発生し,悪性変化を来し,遠隔転移にて死亡したgiant con—dyloma acuminatumの症例を報告した.4年前に右大陰唇部に小指頭大のカリフラワー状結節が生じ,徐々に増大し手拳大となり小出血,排膿をみるようになった.生検にて多数の組織標本を作製するも,悪性所見を認めないため本症と診断した.ブレオマイシン静注,油性ブレオ局注,凍結療法を併用するも腫瘤が増大するため,腫瘤を含め外陰切除術を施行した.術後2カ月にて再発,再手術を施行.この時点で初めて,組織の一部に有棘細胞癌の像を認めた.術後3カ月にて両肺野に転移を思わせる陰影を認めた.再発腫瘤に二次感染を生じ,敗血症,DICにて死亡した,剖検にて深鼠径,腸骨,勢大動脈,労気管支各リンパ節および両肺,胸膜に有棘細胞癌の転移を認めた.
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