Japanese
English
原著
モノクロメーターによる全身性エリテマトーデスの最少紅斑量の測定
The Determination of Mimimal Erythema Dose in Systemic Lupus Erythematosus with a Monochromator
二瓶 義道
1
,
石川 治
1
,
石川 英一
1
Yoshimichi NIHEI
1
,
Osamu ISHIKAWA
1
,
Hidekazu ISHIKAWA
1
1群馬大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Gunma University School of Medicine
pp.91-99
発行日 1985年2月1日
Published Date 1985/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203191
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Monochromatorを用いて,全身性エリテマトーデス(SLE)患者の最少紅斑量(MED)を測定した.正常人63名について,各波長域ごとに,照射エネルギー量に対する紅斑反応の累積陽性率を求め,プロビット変換してMEDの正常値を求めた結果,285,295,305,315nm域で類似したMED値を示した.SLEでは,最低1波長域におけるMED低値例は,被験症例46例中19例(41%)の高率にみられ,とくに,いわゆるeffectivespectrumである295nmおよび305nm中心域で低下が顕著であった.MED低値は,臨床的光線過敏性と有意に関連性を示し,また低値例では,DLE様皮疹を呈する例が多い傾向がみられた.なお,MED低値は,皮膚筋炎でも高率にみられ(42%),汎発性鞏皮症でも28%に認められた.このことから,MEDの低下で表現される,いわゆる光線過敏性は,膠原病に共通した所見の1つであると考えられた.
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