印象記
“Fifth Immunodermatology Symposium”印象記
井階 幸一
1
1京都大学医学部皮膚科
pp.208-210
発行日 1993年2月1日
Published Date 1993/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900828
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第5回ImmunodermatologySymposiumは1992年8月20〜22日にハンガリー共和国のSzeged(セゲド)市において開催された.セゲド市はハンガリーの首都ブダペストの南南東約160kmに位置する人口約19万人の都市である.セゲドといっても御存知の方はまずいないと思うが,地図を開くと,ちょうどルーマニアとユーゴスラビア(現在はセルビア)とハンガリーの3国が,互いに国境を接する地点に位置することが分かる.ルーマニアの国境を越えると数年前のルーマニア革命の際,大虐殺で有名になったティミショアラもすぐである.また,ユーゴ国境を越えると,果てしなく内戦が続いている.ときに砲声が聞こえることもあるというが,セゲド自体は,静かで落ち着いた中欧の都市である.
本学会はブダペストで開催された第8回国際免疫学会のサテライトシンポジウムの一つであり,European ImmunodermatologySocietyが母体となり,セゲドにあるアルバート・セントジョルジ医科大学の皮膚科主任AttilaDobozy教授が会頭である.学会場は,市内のDeak Ferenc Gram—mar Schoolで,教育講演3題,一般演題31題,ポスター38題が1つの会場で行われた.約150名が参加したが,日本からは,京都大学から私と古川福実講師,横浜市立大学の池澤善郎助教授および資生堂の研究グループの8名余りであった.
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