Japanese
English
原著
ダニ皮膚炎と病理組織像
Acariasis and Its Histopathology
前田 健
1
,
姉小路 公久
1
Takeshi MAEDA
1
,
Kinhisa ANEKOHJI
1
1東京警察病院皮膚科
1Department of Dermatology, Tokyo Metropolitan Police Hospital
pp.883-887
発行日 1984年9月1日
Published Date 1984/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203121
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近年ダニによる皮膚炎が増加しているといわれているが,虫刺症と思われても,ダニによるものかどうかは不明なことが多い.しかし精しく問診すること,虫が見つかったら持参させることなどにより,かなり診断がつくように思われる.
症例1は家の雨戸の戸袋に鳥の巣があり,その巣よりトリサシダニ,スズメサシダニ,ワクモを同定.症例2は家の畳にいた多数の虫をつかまえて調べたところ,ツメダニであった.症例3は家屋塵を調べたところ,ケラカロプシスが異常に増加していた.
また今回,人体実験によるダニ皮膚炎の病理組織像を観察する機会を得たので報告する.
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