Japanese
English
原著
原発性皮膚骨腫の1例
A Case of Primary Osteoma Cutis
安井 伸代
1
,
山下 典子
1
,
西島 明子
1
Nobuyo YASUI
1
,
Noriko YAMASHITA
1
,
Akiko NISHIJIMA
1
1東京女子医科大学皮膚科教室
1Department of Dermatology, Tokyo Women's Medical College
pp.259-264
発行日 1984年3月1日
Published Date 1984/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203009
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皮膚内の骨形成は続発性の骨化生が主であり,原発性皮膚骨腫は非常に稀な疾患で,現在までの本邦報告例をまとめても20例に過ぎない.生下時から乳幼児期に発症することが多く,女性に多く,かつ多発する傾向がみられる.本症の合併疾患として多いものはAlbright's hereditary osteodystrophyで,本邦報告例でも20例中6例にこ認められた.自験例は20歳女で,右耳後部に局所多発した硬い結節を認めた.血清Ca, P正常.短躯幹,円形顔貌,中手骨・中足骨短縮等の身体異常はなく,皮疹部に先行皮膚病変を認めない.組織所見は典型的でHavers管を備えた層板骨構造を認めた.
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