Japanese
English
原著
多彩な臨床像を伴うT型癩の1例
A Case of Tuberculoid Leprosy with Various Clinical Findings
白井 まさ子
1
,
吉池 高志
1
,
小川 秀興
1
Masako SHIRAI
1
,
Takashi YOSHIIKE
1
,
Hideoki OGAWA
1
1順天堂大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Juntendo University School of Medicine
pp.91-95
発行日 1982年1月1日
Published Date 1982/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202569
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約20年前に発症し徐々に進行した両手指の変形があり,最近1年以内に紅色皮疹,水疱形成,白斑,広汎な環状紅斑など多彩な臨床像を次々と呈した.類天疱瘡,ジューリソグ疱疹状皮膚炎などの水疱性疾患と誤診され,大量のステロイド投与を受けていた.組織では,T型所見を呈したが,抗酸菌が証明され,またレプロミン反応陰性,リンパ球幼弱化試験正常域等,矛盾する検査結果が得られたが,ステロイド治療により病像の増幅多様化が起ったものと考えられる.
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