Japanese
English
原著
雪状炭酸圧抵治療を受けたPortwine Stain上に生じた基底細胞上皮腫の1例
A Case of Basal Cell Epithelioma on Portwine Stain Previously Treated with Carbon Dioxide Snow
大原 国章
1,2
,
尹 弘一
1
,
関 利仁
1
,
井上 由紀子
1
Kuniaki OOHARA
1,2
,
Hong II YOON
1
,
Yoshihito SEKI
1
,
Yukiko INOUE
1
1東京大学医学部皮膚科学教室
2東京大学医学部附属病院皮膚科
1Department of Dermatology, Faculty of Medicine, University of Tokyo
pp.77-79
発行日 1982年1月1日
Published Date 1982/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202565
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20歳,女子の右側頭のportwine stain上に生じた基底細胞上皮腫の1例を報告した.本例は乳児期にportwine stainに対して,長期間にわたり雪状炭酸圧抵治療を受けており,このための慢性皮膚障害が発癌の誘因と推察された.筆者の自験の基底細胞上皮腫52例のうら,何らかの癌前駆症から生じたものは9例で,その前駆症の内訳は慢性放射線皮膚炎4例,脂腺母斑2例,色素性乾皮症2例,雪状炭酸治療後1例(本例)であった.
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