Japanese
English
原著
Plantar Fibromatosisの1例
A Case of Plantar Fibromatosis
清水 宏
1
,
栗原 誠一
1
,
木村 俊次
1
,
加茂 紘一郎
1
Hiroshi SHIMIZU
1
,
Seiichi KURIHARA
1
,
Shunji KIMURA
1
,
Koichiro KAMO
1
1慶応義塾大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Keio University School of Medicine
pp.927-931
発行日 1980年10月1日
Published Date 1980/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202308
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症例,52歳男子.初診,昭和54年6月7日.特別な誘因なく,数年前より両側足底に皮下腫瘤出現.組織学的にplantar fibromatosisと診断した.本症は組織学的には,線維芽細胞および膠原線維の増生を主体とする瘢痕組織様線維増殖で,手掌に生じるpalmarfibromatosisと基を一にする疾患である.一般に手掌に生じた例では,手指の屈曲拘縮を伴う場合が多く,これはDupuytren拘縮としてよく知られている.一方足底に生じた例では,かかる拘縮を伴うことが極めて稀とされ,医治をうける機会は決して多いものではない.
著者らは,電顕的にも検索した本症の1例を報告するとともに,その呼称をpalmar and/or plantar fibromatosisに統一すべきであるとの結論を得た.
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