Japanese
English
原著
Bowen病様組織変化を伴ったEccrine Poroma—本邦報告44例を含めて
Eccrine Poroma with Bowenoid Change
奥野 博子
1
,
原田 敬之
1
,
中村 絹代
2,3
Hiroko OKUNO
1
,
Takashi HARADA
1
,
Kinuyo NAKAMURA
2,3
1立川共済病院皮膚科
2北里研究所附属病院皮膚科
3慶応義塾大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Tachikawa Kyosai Hospital
2Department of Dermatology, Kitasato Institute Hospital
pp.483-488
発行日 1978年6月1日
Published Date 1978/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201909
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61歳女子左前腕伸側に10年来存在したeccrine poromaの症例を報告した.臨床的に,表面は大部分糜爛となり,光沢のある鮮紅色を呈する,大きさ20×15mm,鳥打ち帽状に扁平隆起した弾性硬の腫瘤.病理組織学的に,典型的なeccrine poromaの像を呈するが,腫瘍中層のところどころにBowen病様組織変化を呈する部分がみられたことが特徴的である.本例を含め本邦報告45例に臨床的および病理組織学的検討を加えた結果,2,3の症例に,同様のBowen病様組織変化がみられ,その意義について考察を加えた.
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