Japanese
English
原著
アロプリノールによる薬疹の2例
TWO CASES OF ALLOPURINOL-ERUPTRON
加茂 美保
1
,
中山 秀夫
1
,
山路 武夫
2
Miho KAMO
1
,
Hideo NAKAYAMA
1
,
Takeo YAMAJI
2
1済生会中央病院皮膚科
2済生会中央病院内科
1Division of Dermatology, Saiseikai Chuo Hospital
2Division of Internal Medicine, Saiseikai Chuo Hospital
pp.361-365
発行日 1977年5月1日
Published Date 1977/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201735
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要約 尿酸生成阻害による高尿酸血症治療剤であるアロプリノールによる薬疹と思われる2例を経験したので,従来の報告例をまとめるとともにその発症機序について若干の考察を試みた.副作用の表現型は多彩で,皮膚症状としては激しい瘙痒と同時もしくはやや遅れて出現する紅斑,丘疹さらにそれに続くexfoliative dermatitisである.また皮膚以外の症状としては,意識消失,眩暈等の中枢神経症状,腎,脾等の血管炎,糖尿,胃腸障害等がある.副作用の出現頻度は5〜6%であるが,重篤なものもあるので注意を要する.
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