Japanese
English
原著
抗核抗体高値を示した尋常性天疱瘡の1例
A CASE OF PEMPHIGUS VULGALIS WITH HIGH TITER OF ANTI-NUCLEAR FACTORS
種田 明生
1
,
越山 陽二
1
,
増谷 衛
1
,
小川 秀興
1
Akio TANEDA
1
,
Yoji KOSHIYAMA
1
,
Mamoru MASUTANI
1
,
Hideoki OGAWA
1
1順天堂大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, School of Medicine, Juntendo University
pp.287-290
発行日 1977年4月1日
Published Date 1977/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201721
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
我々は天疱瘡抗体ならびに高い抗核抗体を認めた尋常性天疱瘡例を経験したのを機に本症の抗核抗体とエリテマトーデスにおける抗核抗体との比較を検討してみた.本症の抗核抗体はDNAにて吸収されず,また対応する抗原物質はPhosphate Buffer Saline (PBS)に可溶性であつた.したがつて,本症例に認められた抗核抗体はエリテマトーデスにおいて多く認められるような抗DNA抗体ではなく,RA, Scleroderma等に認められるむしろ二次的な抗体と思われる.
Copyright © 1977, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.