Japanese
English
原著
顕著な皮膚神経腫様構造を示した色素性母斑
PIGMENTED NEVUS WITH CONSPICUOUS CUTANEOUS-NEUROMA LIKE STRUCTURE
高屋 通子
1
,
高屋 豪瑩
2
Michiko KOYA
1
,
Goyo KOYA
2
1都立府中病院皮膚科
2東邦大学医学部第一病理
1Division or Dermatology, Tokyo Metropolitan Futyu Hospital
2Division of Pathology, Metropolitan Medical Center of the Severely Handicapped
pp.851-854
発行日 1974年12月1日
Published Date 1974/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201373
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28歳,女子の被髪頭皮に発生したLudyのいう皮膚神経腫の1例を報告した.本腫瘍は腫瘍組織中に神経細胞がみられないことから,神経腫様肥厚症,神経線維腫,色素性母斑の1型とするなど,分類,定義などに諸説がある.
組織学的検索を行つた結果,本腫瘍は真の神経性腫瘍とは考え難く,母斑の発生過程において何らかの機転で末梢神経が特定の刺激状態下におかれ,特有の神経様構造が形成されたものと推測され,母斑の1型と考える方が妥当であろうことを呈示するとともに,併せて文献的考察を加えた.
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