皮膚臨床—病理カンファレンス(1)
脂腺母斑の上に発生しSyringocystadenoma Papilliferum
安原 稔
1
,
清金 公裕
1
1大阪医科大学皮膚科教室
pp.302-304
発行日 1974年4月1日
Published Date 1974/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201288
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症例 14歳 女子
現病歴と現症 出産時より左眉毛の上方に黄褐色の斑が存在した.2歳頃から病巣の中央部が隆起してきた.5歳の頃にこの隆起物を電気焼灼術で除去した.9歳の時,某医により全病巣にレントゲンの照射をうけた.その後病巣の中央部は徐々に隆起し,現在,32×18mmの縦に長い黄褐色点状物の集合から成る境界鮮明な病巣内に15×8mm,高さ5mmの紅色腫瘍が存在する(図1).
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