皮膚科学の流れ 人と業績・26
Domenico MajocchiとHenri Hallopeau
高橋 吉定
pp.644-647
発行日 1972年7月1日
Published Date 1972/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201015
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Domenico Majocchi
Domenico Majocchiは1849年8月5日ローマに近いロッカルヴェッチェ(Roccalvecce)で生まれた.出生地で初等教育を受けたのち,哲学を学ぶ予備としてバニョレァ(Bag-norea)のカトリック神学校にはいつた.しかし彼の考えは医学のほうに変り,サピエンツァ(Sapienza)大学に入学して,1873年には学位をとつた。ロッカルヴェッチェで1年間一般医となつたのち,ローマに帰り,今度はまつたく皮膚科学と梅毒学との研鑚に専念した.
聖ガリガノ病院(Ospedale di s.Galligano)においてシリンゴ(Sci-llingo)のもとで,彼は莫大な臨床材料に接した.この時期における彼の勉学が,のちに皮膚科のあらゆる分野において非凡な熟練を称された基となつたのである.1881年パルマ大学の皮膚科教授となり,その後ボローニァ大学において同じく教授の地位を占めた.
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