特集 小児の皮膚疾患
私は小児湿疹をこの様に治療している
皮膚科
小児の湿疹の治療
高橋 久
1
1日本専売公社東京病院皮膚科
pp.1413-1414
発行日 1971年12月15日
Published Date 1971/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412200924
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小児の湿疹類の病型については本特集に詳しく述べられている事と思うが,一般臨床病院を訪れるこの種の患者の大部分は大ざつぱに次のような病型に分けられる。(1)肘窩,膝膕など定型的部位に生じたアトピー性皮膚炎およびそれと関連ありそうに思われる発赤の少なく,毛孔角化のある乾燥性小児湿疹。(2)最近減少の傾向にあるが,顔面,殊に頬部を主とする滲出性の乳児湿疹。(3)乳児の乳痂の拡大を思わせる被髪頭部,眉毛部の脂漏性湿疹。(4)このような脂漏傾向の乳児に多いと言1)われる分芽菌感染症の乳児寄生性紅斑をも含めたおむつかぶれ,の4群がそれである。
これ以外の湿疹様の病変としては薬疹をも含めた中毒疹,ビールス性発疹症,接触皮膚炎,或いはLetterer-Siwe等の稀有疾患をも一考応考慮に入れる必要がある。
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