印象記
第11回日独皮膚科学会(11th Meeting of the German-Japanese Society of Dermatology 2014 in Heidelberg)に参加して
中島 喜美子
1
1高知大学医学部皮膚科
pp.1090-1092
発行日 2014年12月1日
Published Date 2014/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412200065
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こんな穏やかで楽しそうな笑顔の並ぶ学会写真があるだろうか.2014年6月11〜14日,ハイデルベルクで開催された第11回日独皮膚科学会(11th Meeting of the German-Japanese Society of Dermatology 2014 in Heidelberg)の集合写真である.
学会前にミュンヘン大学に留学中の荒川明子先生を訪ねた.ミュンヘン大学皮膚科は500床を超す病床を持っていたが,現在は外来治療への移行とともに縮小し,それでも約150床の規模と由緒ある長い歴史をもつ大教室だった.2年に一度ドイツ皮膚科総会を,総会がない年には国際皮膚科の夏の学校を開催し,世界中の皮膚科医に学びと交流の場を提供しているという.Thomas Ruzicka教授の回診につかせていただいた.フロアーごとに皮膚科医チームが構成され,Ruzicka教授は1人1人の患者さんを時間をかけて診察され,若い先生方と長いdiscussionをされていた.Joerg C. Prinz教授にもお会いすることができた.20年以上前から乾癬研究を道一筋に続けてこられ,毎日乾癬外来をされているPrinz教授の乾癬の話しは尽きることがなかった.質の高い臨床に裏打ちされた質の高い研究をされているPrinz教授を心から尊敬していると,荒川先生は話してくれた.
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