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特集 最近のトピックス2013 Clinical Dermatology 2013
5.皮膚科医のための臨床トピックス
乾癬の予後
Long-term efficacy of psoriasis vulgaris treatments
赤坂 江美子
1
Emiko AKASAKA
1
1東海大学医学部専門診療学系皮膚科
1Department of Dermatology, Tokai University School of Medicine, Isehara, Japan
キーワード:
尋常性乾癬
,
長期予後
,
重症度推移
,
治療方法別予後推移
,
背景因子別予後推移
Keyword:
尋常性乾癬
,
長期予後
,
重症度推移
,
治療方法別予後推移
,
背景因子別予後推移
pp.148-151
発行日 2013年4月10日
Published Date 2013/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103631
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要約 2010年から日本においても乾癬に対し生物学的製剤が使用可能となった.しかし,副作用,値段,施設の問題ですべての症例に使うのは困難であり,また完治療法がないため長期間の治療を余儀なくされる.そこで,5年以上の長期間に東海大学病院を受診した尋常性乾癬患者を対象に,予後を見直した.232例の対象に,①初診時からの重症度の推移,②治療方法別重症度の推移,③治療に抵抗する背景因子について検討した.①重症度の推移は治療を継続することで軽快していく症例が多くなり,②ステロイド単独使用に比べビタミンD3外用剤を併用あるいは単独使用例,エトレチナートに比べシクロスポリン内服症例は軽快していることが判明した.③糖尿病,心血管病変のある症例は治療抵抗性を示した.より詳細な結果を得るには,多施設でより多くの症例を検討できたら最良ではないだろうか.
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