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書評 ―編:日本フットケア学会―フットケア 基礎的知識から専門的技術まで 第2版
佐藤 エキ子
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1聖路加国際病院・看護部
pp.1014
発行日 2012年11月1日
Published Date 2012/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103472
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2006年の初版から満を持して,『フットケア 第2版』が出版されました.本書はまさにフットケアに必要な情報(製品)のすべてが網羅(品揃え)されている“フットケアの総合商社”と言ってもよいでしょう.それだけ内容が充実しているのです.例えば,フットケアの基礎知識・診断をはじめ,検査・評価法,専門的ケア,治療技術,ライフステージに合わせたケアや靴の選び方,そして社会的支援の活用方法まで,それぞれの専門家によってわかりやすく解説されています.本書一冊でフットケア初心者の読者も,明日からのフットケアが楽しく実践できること間違いなしです.
さて,私事で恐縮ですが,私がフットケアの重要性を認識したのは今から28年前の1984年でした.当時,私は米国のETスクールでETナース(現在の皮膚・排泄ケア認定看護師の前身)の研修をしていました.そこで初めて“フットケア”の概念とハウツーを学びました.それまではフットケアと言えば,まずは足浴と爪切りを思い浮かべたものですが,フットケアは局所管理だけではなく,慢性疾患の管理を含む全身管理が必要であるということに気付かされました.
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