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文献紹介 DIHS/DRESSにおけるウイルス特異的T細胞の関与
足立 剛也
1
1慶應義塾大学
pp.1083
発行日 2011年12月1日
Published Date 2011/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103132
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薬剤性過敏症症候群(drug-induced hypersensitivity syndrome:DIHS)は,欧州ではdrug reaction with eosinophilia and systemic symptoms(DRESS)として提唱されているが,その診断基準にはDIHSに特徴的とされるヘルペス属ウイルス再活性化の項目が含まれていない.この論文では,フランスのグループがDRESS患者40人を対象に,ウイルスとの関連を含めて検討を行った.
DRESS患者においては,急性期におけるT細胞の増加,活性化が認められ,特に細胞障害性CD8陽性T細胞において,サイトカイン(IFNγ,TNFα,IL-2)の産生が上昇し,重症例においてより顕著であった.発症後3か月の時点でもこのサイトカイン産生は遷延しており,DIHS/DRESSにおいて遷延する臨床症状と相関する結果が得られた.
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