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特集 最近のトピックス2010 Clinical Dermatology 2010
5. 皮膚科医のための臨床トピックス
接触皮膚炎には真皮樹状細胞のほうが重要!?
The role of skin dendritic cells in contact hypersensitivity
本田 哲也
1
,
椛島 健治
1
Tetsuya HONDA
1
,
Kenji KABASHIMA
1
1京都大学医学部附属病院皮膚科
1Deaprtment of Dermatology,Kyoto University School of Medicine,Kyoto,Japan
キーワード:
樹状細胞
,
Langerhans細胞
,
Langerin陽性真皮樹状細胞
,
接触皮膚炎
,
免疫抑制
Keyword:
樹状細胞
,
Langerhans細胞
,
Langerin陽性真皮樹状細胞
,
接触皮膚炎
,
免疫抑制
pp.162-164
発行日 2010年4月10日
Published Date 2010/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102593
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要約 従来,皮膚には表皮に存在するLangerhans細胞と,真皮に存在する真皮樹状細胞の,2種類の樹状細胞の存在が知られていた.このうち,接触皮膚炎の感作を誘導するのはLangerhans細胞と考えられてきた.しかし近年,Langerhans細胞を特異的に除去したマウスモデルを使った解析が行われた結果,この概念が必ずしも正しくない可能性が示唆された.さらには,真皮樹状細胞にはLangerinの発現の有無により,2種類のサブセットが存在することが判明し,このうちLangerin陽性の真皮樹状細胞が,接触皮膚炎感作の誘導に重要である可能性が提示されている.接触皮膚炎での感作誘導に中心的役割を果たす皮膚樹状細胞は,抗原の種類,抗原の濃度などにより異なる可能性があり,今後さらなる解析が必要である.
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