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特集 最近のトピックス2010 Clinical Dermatology 2010
3. 新しい検査法と診断法
掌蹠の悪性黒色腫の早期検出―ダーモスコピーを用いた3段階アルゴリズム
Three-step algorithm for the early detection of acral melanoma with the aid of dermoscopy
斎田 俊明
1
,
古賀 弘志
1
Toshiaki SAIDA
1
,
Hiroshi KOGA
1
1信州大学医学部皮膚科
1Department of Dermatology,Shinshu University School of Medicine,Matsumoto,Japan
キーワード:
掌蹠の悪性黒色腫
,
ダーモスコピー
,
早期検出
,
3段階アルゴリズム
Keyword:
掌蹠の悪性黒色腫
,
ダーモスコピー
,
早期検出
,
3段階アルゴリズム
pp.76-81
発行日 2010年4月10日
Published Date 2010/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102578
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要約 掌蹠,特に足底は日本人における悪性黒色腫の最好発部位である.この部位には良性の色素細胞母斑もかなり頻繁に認められるので,掌蹠に黒褐色斑を認めた場合,それが単なる良性の母斑か,悪性黒色腫の早期病変かを的確に判別しなければならない.筆者らは,かつて最大径7mm超の掌蹠の色素斑は生検して,組織学的に検討すべきであるとする「7mm基準」を提案した.その後,ダーモスコピーを導入し,掌蹠の母斑と悪性黒色腫早期病変がそれぞれ,きわめて特徴的な所見を呈することを見出した.そこで,これらダーモスコピーでの知見と「7mm基準」を組み合わせて,掌蹠の悪性黒色腫を早期段階で検出するための「3段階アルゴリズム」を提案した.本稿では,本アルゴリズム作成までの経緯とその適用法の実際を記載する.
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