Japanese
English
症例報告
皮疹出現後脳出血をきたした薬剤過敏性症候群の1例
A case of drug induced hypersensitivity syndrome complicated by brain hemorrhage after the onset of rush
近藤 誠
1
,
西井 正美
1
,
水谷 仁
2
Makoto KONDO
1
,
Masami NISII
1
,
Hitoshi MIZUTANI
2
1市立伊勢総合病院皮膚科
2三重大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology,Ise Municipal General Hospital,Ise,Japan
2Department of Dermatology,Mie University Graduate School of Medicine,Tsu,Japan
キーワード:
アレビアチン®
,
脳出血
,
リンパ球幼弱化試験(DLST)
Keyword:
アレビアチン®
,
脳出血
,
リンパ球幼弱化試験(DLST)
pp.201-204
発行日 2010年3月1日
Published Date 2010/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102527
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要約 70歳,女性.脳梗塞による合併症のてんかん発作を抑制する目的にて,フェニトイン(アレビアチン®)を内服していた.内服27日後,そう痒性皮疹が出現した.その翌日,後頭葉から頭頂葉に脳出血をきたした.アレビアチン®中止後,皮疹が拡大し,発熱など臨床症状が持続したが,HHV-6再活性化はみられず,非典型の薬剤過敏性症候群(DIHS)と診断した.皮疹出現19日後,リンパ球幼弱化試験(DLST)にてアレビアチン®のstimulation indexが有意に上昇した.DIHSによる皮疹出現後,脳出血が生じHHV-6以外のウイルスの再活性化が脳出血に関与した可能性もあると考えた.
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